ディハイドレーターで手作りドライフルーツ

2012年08月04日 06:49

162_DriedF.jpg

今日は干し物シリーズの第一弾、フルーツ編です。

アメリカはフルーツ好きの人にとっては天国のようなところ。日本では高価なトロピカルフルーツも手ごろな価格で手に入ります。フルーツは美味しいときにそのまま食べるのが一番、なんですが、私はいつも食べ頃時期を逃してしまうタイプ。それにほとんどのフルーツは体を冷やす性質があるので、冷え性体質の私は暖かい時期にしか生のフルーツを食べません。ところが、フルーツを乾燥させることによってその性質を緩和したり、体を温める性質に変えたりすることができるんです。また、市販のドライフルーツは一見ナチュラルでヘルシーに見えますけど、実は砂糖や添加物が含まれているものが多いです。

自家製ドライフルーツを作るには、低温でしかも早く乾燥できるディハイドレーター(食物乾燥機)を使うのがお勧めです(Nesco ディハイドレーターについての記事はこちら)。フルーツは水分を多く含んでいるため、乾燥させるのに時間がかかりますし、色も変色しがちです。カラカラに乾燥させない限り、保存性もよいとはいえません。そういうわけで、長期にわたって保存可能なドライフルーツを作るというよりも、生で食べるのとは違った形で旬のフルーツを楽しむのが主な目的です。

さて、いろいろ試してみたところ、お勧めのフルーツはりんご、キウイ、マンゴ、桃、パイナップルです。美味しく食べるには、セミドライ(半干し)にして適度な水分と食感を残すのがポイント。そのままタッパーやジップロックに入れて、外出時のおやつとして携帯できるのもなかなか便利。プレーンヨーグルトに入れると生のフルーツを入れるよりもよく馴染み、ちょっとジャムっぽい感じになって美味しいです。また、お菓子作りのときに加えれば、自然な甘さのドライフルーツ入りケーキやクッキーができます。

フルーツを干すと、たいてい生で食べるより甘くなりますが、キウイやスモモ類など、種類によっては酸味が特に強調されるものもあります。ドライフルーツの味は、干す時点でどのぐらい熟しているかによっても左右されます。ある程度熟していないと甘くならないし、熟しすぎていると扱いが大変どころか、ぐちゃぐちゃになって干せません。効率よく乾燥させるためには、できるだけ均等な厚さになるようにスライスします。また、生きた酵素を保ち、香りを残すためにディハイドレーターを低めの温度に設定します。Nesco ディハイドレーターの最低温度は 35 ℃ですが、特に水分を多く含んでいるフルーツだと時間がかかりすぎるため、41℃ ~ 46℃に設定することも多いです(ちなみにメーカーの推奨温度は 58℃)。乾燥にかかる時間は、フルーツに含まれる水分量、サイズ、設定温度によってかなりばらつきがありますが、だいたいの目安として 5 mm 厚さにスライスしたフルーツをセミドライにする場合は 4 ~ 5 時間、しっかり乾燥させる場合は 8 ~ 12 時間以上でしょうか。また、セミドライにしたフルーツはカビが生えやすいので、冷蔵庫で保存して数日中に食べきるようにします。

次は、いろいろなフルーツを干してみたときの感想です。

りんご:
作りやすく、美味しくて手軽なスナックになります。甘みの強い品種のりんごを干すと甘くなりすぎるので、酸味の強い品種 (granny smith など)の方が個人的には好きです。比較的厚め (5 ~ 7 mm) にスライスしてセミドライにすることが多いです。オーガニックのりんごならば、皮を別に干しておいて紅茶に入れると、自然なりんごの香りが楽しめます。

キウイ:
かなり甘い完熟キウイを干しても、どういうわけか酸味が強くなるので不思議です。私は頭がしゃきっとするようなこの酸っぱさが結構気に入っていてよく作りますが、酸っぱいのが苦手な人は避けた方がいいでしょう。

マンゴー:
ドライマンゴーは人気のあるドライフルーツですが、自分で作っても美味しいです。あまり熟しすぎないうちに干します。

桃:
アメリカで売っている桃(黄桃、白桃)ってハズレが結構あるんです。そのまま食べてもあまり甘くない桃を干してみると、程よい甘さになって香りもしっかり残ります。ぐにぐにとした食感もなかなかおもしろいです。あまり熟しすぎないうちに干します。

パイナップル:
香りが良くて美味しいです。ざくざくとした食感も好きです。生のパイナップルだけでなく、缶詰のパイナップルも利用できますよ。

スモモ・あんず:
プラム、プルオット、アプリコットなど。干しあんずやプルーンはおなじみのドライフルーツですね。これらのフルーツを干すと、そのまま食べるときよりも酸味が一段と増します。

いちじく:
干しいちじくは海外でよく見かけるドライフルーツです。市販のものは丸ごと乾燥していますが、自分で作るときはスライスした方がいいと思います。種の部分がカリカリとした食感になります。

いちご:
乾燥中はすごーくいい香りがするんですけど、出来上がってみると香りがあまり残らないような... スライスして乾燥させます。

バナナ:
ドライフルーツというとバナナチップがすぐ思い浮かびますけど、手作りするには意外と扱いにくいフルーツです。熟れすぎたバナナはねちゃねちゃになってトレイからはがすのに一苦労です。かといってあまり熟れていないバナナを乾燥させるとイモっぽい感じになります。色も黒っぽくなります。

ベリー類:
ブルーベリー、ブラックベリー、ラズベリーなど。スライスして乾燥させない限り相当時間がかかります。

さくらんぼ:
半分に切って種を取り除いてから乾燥させますが、手間がかかりますね。

ぶどう:
スライスして乾燥させない限り、相当時間がかかります。セミドライにしたぶどうは確かに美味しいのですが、かかる時間を考えるとわざわざ作るかな?と思います。完全に乾燥させた干しぶどうが必要な場合は、市販のものを買った方がいいです。

柑橘類:
オレンジ、みかん、レモンなどの柑橘類は、乾燥させるのに相当時間がかかります。缶詰のみかんを乾燥させると、グミみたいな食感になって美味しいです。オーガニックのレモンやオレンジを手に入れたときは、皮の表面をピーラーなどで剥いて干しておくといろいろな用途に使えて便利です。サラダドレッシングやソース、お菓子の香り付けに使えるほか、ハーブティーや紅茶に加えれば自然な香りのフレーバーティーになります。また、みかんの皮を干したものは陳皮と呼ばれる漢方薬になり、寒いときにこれをお風呂に入れるととてもあったまります。

メロン、スイカ:
マスクメロン(cantalope) はさぞかし香りが良いだろうと思いきや、雑味が出ていまいちでした。瓜臭さも残ります。スイカを干そうと思う人はそんなにいないでしょうが、知らないで食べたらこれがスイカだとは思わないでしょう!


にほんブログ村 料理ブログ 健康食へ


コメント

  1. ボストン | URL | -

    魚はどうですか?

    ドライフルーツのアップ、ありがとうございます。
    ディハイドレーターでいろいろなフルーツを乾燥できるのですね。
    「Nescoディハイドレーター」の回では、魚も乾燥できるとのことですが、そちらの感想(洒落ではありません)はいかがですか?
    天日干しとはまた異なるのでしょうか?
    どんな魚が良いのかご存知ですか?
    アジアマーケット(Hマートや88等)で魚を購入するのですが、たまに買いすぎてしまうことがあります。
    乾燥することでなにか良い保存方法なんか実験されましたか?
    なんか、質問が多くなりました。

  2. たまぴー | URL | -

    Re: 魚はどうですか?

    そうなんです。こちらで魚の干物が簡単に作れるというのはほんとに感動モノですよ。私も冷凍ものでない干物を食べたのはほんとに何年ぶりでしょうか... Hマートでは生のししゃもがシサモ (sisamo) という名前で売っているんですが、ディハイドレーターでちょっとばかり干してみたら、まさに日本でよく売っているような美味しいシシャモの干物ができましたよ(当たり前ですが)。保存期間については、一夜干し程度の干し具合ですと、数日ぐらいしかもちませんけどね。ボストンさん、干し物シリーズの魚編はもう少しお待ちくださいネ。

コメントの投稿

(コメント編集・削除に必要)
(管理者にだけ表示を許可する)

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://americangoods161.blog106.fc2.com/tb.php/162-add14d89
この記事へのトラックバック


最新記事