バイタミックス Professional Series 300
Vitamix Pro 300

2014年03月23日 16:01

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ブレンダー(ミキサー)はフードプロセッサー、スタンドミキサー、ジューサーなどと並ぶキッチンツールの花形ですね。どれも欲しいんだけど、キッチンスペースには限りがあるし、この手のツールは必要なときにすぐ使える状態になっていないと、結局宝の持ち腐れになってしまうことに。メーカーやモデルによっても機能や処理能力に差があるようだし、何を揃えたらいいのかほんとに迷います。私の場合、バイタミックスは本来のブレンダーとしての機能のほか、フードプロセッサーやグラインダー(ミルミキサー)としての機能もある程度期待して購入に踏み切りました。さてその結果はいかに。久々の長文レポートですが、お付き合いくださいね。

バイタミックスといえばスムージーというぐらい、食材を選ばず、とにかく飲みやすいスムージーを作ってくれるということで定評のあるブレンダーです。これについてはほとんど文句のつけようがありません。フルーツのスムージーを作るだけならば、どのブレンダーを使ってもたいていおいしくできますが、固い葉物野菜やフルーツの皮、根菜類となると話は別で、固い部分や繊維質の部分だけが粉砕されずに残ってしまい、飲みやすくなるまでのレベルにはなかなか達しません。バイタミックスの宣伝文句にもなっているアボカドの種を食べたいと思う人はそんなにいないと思いますが、りんごやぶどうの皮やケールなどの野菜の固い茎なども、入っているのがわからないぐらいスムーズに粉砕してくれます。

近年話題のグリーンスムージーは、日常的に生野菜を大量に、しかも食物繊維と一緒に摂取する方法としては非常に効率的な方法だと思います。生野菜サラダが苦手な人もスムージーだったら飲めるという人もいるのでは。もともと超冷え性で「スムージーなんてとんでもない!」と言っていたワタシも、暖かい時期は青菜を主に使うスムージーを、また寒い時期は根菜を主に使うスムージーをよく作るようになりました。

グリーンスムージー VS 野菜ジュースということで、ハイパワーブレンダーとジューサーのどちらを購入しようか迷っている方もいるのではと思います。一番の違いは、野菜の繊維質がどの程度含まれているかということと水分を加えるかどうかです。飲みやすさや美味しさを重視するならば、野菜やフルーツのエキスだけを抽出したジューサーに軍配が上がりますが、準備や後片付け(各部品の洗浄)に比較的時間がかかるのと、残った野菜カスをどう処理するかを考えると、時間に余裕があるときしか作れないことが多いです。一方、バイタミックスでスムージーを作る場合、準備と後片付けにかかる手間は野菜サラダを作るのとそれほど変わりません。

次にバイタミックスの食材処理能力について。基本的にブレンダーは食材に水を追加して使用するように設計されているので、水分を多く含まない食材の処理は不可能か、フードプロセッサーやグラインダー(ミルミキサー)に比べると劣りますが、バイタミックスは砕く、切る、つぶすといった食材の処理についてもかなり「使える」ブレンダーです。

特に乾燥材料を粉砕して粉末にする能力は非常に優れています。コーヒー豆を好みの大きさに挽いたり、米や麦などの穀物、大豆などの豆類、ナッツ類、シード類、しょうがやハーブを含む乾燥野菜、煮干や昆布などをかなり細かい粉末にすることができます。また、カチカチになった砂糖のかたまりを砕いたり、さらに粉砂糖にするなんていうこともできます。バイタミックスを購入してからは、全粒の穀物や豆、ナッツなどを必要なときに挽くことができるので、米粉、玄米粉、そば粉、きな粉、アーモンドプードル、フラックスシード粉末、各種ハーブ・スパイス粉末などの粉ものを買う必要がなくなり、無駄が少なくなりました。また、粉末になった食材は酸化や劣化が早く進むので、風味や栄養価の点でもこの方法は断然有利です。乾燥食材の粉砕には別売の 0.9 リットル(32 oz)のドライコンテナを使うのが適していますが、付属の 2 リットル(64 oz)のウェットコンテナでも特に問題はありません。ただ、ちゃんと作動させるためにはある程度の量が必要になります。

その他バイタミックスが得意とするのは、冷凍した生のフルーツを使ったアイスクリームやシャーベットです。これはほんとにあっけなくできてしまいます。フルーツだけでも十分美味しいのですが、乳製品の代わりに豆乳、豆腐、ナッツミルクを使ったり、砂糖の代わりにはちみつやメープルシロップを使ってオリジナルのアイスクリームを作れるというのがいいですね。

次に野菜の下処理ですが、キャベツ、たまねぎ、にんじんなどのみじん切りについては十分実用に耐えます。ただちょっとしたコツがあって、食材がブレードの下に入ってしまうとそれ以上細かくならないので、ブレードをまず低速で回転させてから、上から食材を落とします。ブレードに当って跳ね返り、外に飛び出すことがあるので注意が必要ですけどね。かけ過ぎるとスムージー状態になってしまうので、低速で様子を見ながら回転させます。なお、このモデルにはパルス機能も備わっています。バイタミックスのブレードはフープロのように鋭くないため、野菜の茎などは苦手で、切り口が若干押しつぶされたようになります。これをできるだけ避けるには、前もって野菜を繊維に対して直角に切っておきます。

魚のすり身を作ったり、肉を挽いたりすることもできます。ひき肉を作るには、半分凍った状態のものを使い、ブレードを低速で回転させてから上から少量ずつ落とす方法がいいようです。ただし、スジの多い肉の場合はスジが残ります。

一般的に、野菜や豆類などを水を加えずに滑らかなペースト状やピューレ状にするのは苦労することが多いです。途中で回らなくなって、何度もかき混ぜる必要があることも。もちろん水や油などの液体を追加すれば回転するのですが、そうしたくないときもあるので、フープロを使った方が早かったなあと思うこともありますね。大根おろしも、大根にもともと含まれている水分が少ないと、水を加えなければおろし状態にならないことがあります。ピーナッツは油の含有量が多いので、水や油を一滴も加えなくても、粒入りからスムーズなものまで自分の好みに合わせてピーナッツバターが作れます。

洗浄はとても簡単で、コンテナに水またはお湯と洗剤を数滴入れて回転させるだけです。バイタミックスはフードプロセッサーや他の一般的なブレンダーと違って、ブレードとコンテナが一体になっています。そのため、洗浄に手間がかからない、ブレードとコンテナの間からの漏れが発生しにくいなどのメリットがある一方で、内容物をきれいに取り出しにくい、ブレードやコンテナの底を丁寧に洗うのが難しいというデメリットがあります。専用工具を使えばブレードを取り外すことも可能なのですが、もっと簡単に取り外しできると便利なのに...と思うことはあります。特にペースト状の食材をコンテナから取り出すのは一苦労なので、使いやすいスパチュラを入手することも重要なポイントです。Professional Series 300 と 750 のコンテナは従来の縦長のものよりも背が低く(43センチ)、フードプロセッサーにより近い形になったため、アメリカの標準的なキッチンキャビネットの下に収まるだけでなく、以前のモデルに比べて食材が若干取り出しやすくなりました。

コンテナにはトライタンというコポリエステル素材が使われています。しばらく使っていると分かるのですが、コンテナの内側、特にブレードの付近がざらついてきます。高速でブレードを回転させるため、コンテナにかなりの圧力がかかるのでしょうが、穀物などの固い食材を粉砕しなくても内側に細かい傷が付くようなので、これはちょっと気になる点です。

モデル 300 と 750 は従来のモデルよりも音が小さいということですが、それでもかなりの音量であることには変わりありません。早朝や深夜に使おうとは思いませんし、家族や隣近所が気になるケースは多々あると思いますので、購入する前に動画やお店などでそのモデルの動作音のレベルを確認しておいた方がいいでしょう。4 ~ 5 分間動作させると摩擦熱が生じて温かいスープが作れるのですが、この音に 5 分間も耐えられる人はそんなにいないのではと思ってしまいます。

本体のサイズも大きいので、我が家の狭いキッチンでの存在感は相当なものです(笑)。でも比較的よく使っているので、カウンターに出しっぱなしにしていてもそれほど気にはなりません。使う材料の量が少ないときはハンドブレンダー(バーミックスについては、過去記事「バーミックス ハンドブレンダー」を参照)の方が便利なこともありますが、ポタージュの滑らかさや粉末にした乾燥材料のきめの細かさはやはり比べものになりません。ワタシ的には、いろんな食材を自由に加工できて、作れるものがぐーんと増えたことがウレシイです。そんなわけで、グリーンスムージーを毎日の食生活に取り入れてみたい人はもちろんのこと、これまでフードプロセッサーをあまり活用できなかった人も大いに楽しめると思いますよ。

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