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アメリカで非常食を揃える

2011年03月29日 11:23

EmergencyFood.jpg

世界各地で自然災害の発生が増加している今、海外にお住まいのみなさんはどのような準備をされていますか?今回は「非常食」という観点からアメリカのスーパーマーケットを探索してみることにしました。

日本には非常食用に製造された長期保存用の優れた製品がたくさんありますね。アメリカの場合、キャンプ/登山用の食品 (Mountain House 社の製品など)、米軍の戦闘糧食、非常食はアウトドア専門店やオンラインで入手できます ("emergency food" で検索してみるといろいろあります)。でも、今回はできるだけ一般のスーパーマーケットで買えるものを探してみました。

まず、非常食の必須条件ですが、

● 加熱しなくても食べられる

電気、ガスなどのライフラインが復旧する前に、熱源が一切使用できない場合でも食べられるものをある程度備蓄しておく必要がありますね。

● 賞味期限が長い、または劣化 (酸化) しにくい

普段食べているものを非常食として備蓄する場合は、消費したら補給すればよいので問題ありません。でも、それ以外のものについては賞味期限ができるだけ長いものや品質が劣化しにくい食品を選ぶ必要があります。油脂を含む食品は時間の経過とともに酸化します。酸化した油を含む食品は美味しくないだけでなく、体内で多くの活性酸素を発生させます。

まず、水分ですが、ミネラルウォーターは必須です。そのほか、生野菜を食べることができなくなる場合に備えて、100% 果汁のフルーツジュース、トマトジュースや野菜ジュースなども備えておくと良いと思います。また、豆乳や牛乳を普段飲んでいる方は、保存用の紙パックや缶詰入りのものを備えておきましょう。

缶詰類では、主食にもなるホールコーンや手軽なフルーツ類は是非常備したいですね。アメリカには野菜や豆類の缶詰がたくさんあります。野菜では、いんげん、にんじん、グリーンピース、アスパラガス (グリーン/ホワイト)、パプリカ、ビーツ、じゃがいも、ヤム芋、パンプキン、ほうれん草など。そういえば、ポパイはほうれん草の缶詰から中身を直接口にほうりこんでいましたね。実際、そのまま食べて美味しいものではないですけど... 豆類では、金時豆のようなキドニービーンズ (kidney beans)、黒豆またはブラックビーンズ (black beans)、ライマビーンズ (lima beans)、ひよこ豆 (chick pea) などたくさんの種類があります。非常食用としてはミックスベジタブルやミックスビーンズあたりを買っておくといいかもしれません。日本の小豆缶もいいですね。豆をトマトソースで煮込んだベイクドビーンズ (baked beans、pork & beans) やチリビーンズ (chilli beans) はかなり味が濃いので非常食としてはどうでしょうか。ジャーマンポテトなんてものもありました。また、缶詰ではないですが、あまり甘みが強くないピーナツバターやアーモンドバターなどもエネルギー補給に良さそうです。

シーフード缶ではツナ缶、サケ缶、オイルサーディン、サバ缶など。肉類ではハム、ソーセージ、コーンビーフなど。アメリカ名物のスパム缶は減塩タイプもありますが、かなり塩辛いです。スープやシチューの缶詰は温めないと食べる気がしませんが、いざというときはそのままでも食べられないことはないかも。そして意外にお勧めなのが、トマトソース入りパスタの缶詰です。普段はとても食べる気にはなりませんが、思い切って試してみると、これが非常食に向いていることを発見。温めなくても何とか食べられます。麺が溶けかかっているミートボールスパゲッティはさすがにお勧めしませんが、ラビオリや Beefaloni というショートパスタはなかなかいけました。日本の製品でしたら、さばの味噌煮缶やさんまの蒲焼など、各種の調理済み缶詰がありますね。いずれの場合も、非常食用としては味付けがあまり濃くないものを揃えておきましょう。

さて、次は乾燥食品です。日本には乾パンという素晴らしい非常食がありますが、海外では pilot crackers/biscuit、hardtack という硬いビスケットのようなものがこれに当たるみたいです。でも、普通のスーパーマーケットでは見かけませんので、なにか代用になりそうなものを探してみました。油脂をまったく使っていないものは非常に少ないですが、クリスプブレッド (crispbread) やユダヤ教の伝統的な食材であるマッツォー (matzo) という特大クラッカーなどがあります。他にパンの代わりになりそうなものは、ブレッドスティック (breadsticks) またはグリッシーニ (grissini) というイタリアの棒状のパンやクロスティーニ (crostini)、italian toast または snack toast という食パンを小さくしたようなパンでしょうか。このタイプのパンはヨーロッパでよく見かけます。アメリカっぽいところでは、ベーグルを輪切りにして乾燥させたベーグル クリスプ (bagel crisps) があります。また、日本のポンせんにあたるライスケーキ (rice cake) は非常食としてお勧めです (ちなみにお餅も rice cake と呼ばれますが、ここではスナック菓子のことです)。フレーバーは塩味、醤油味、チーズ味、キャラメル味などいろいろあります。原料に玄米 (whole grain brown rice) や餅米を使ったものもありますし、塩味のみであれば脂肪分はほとんど含まれていません。とにかくアメリカのクラッカーの種類は大変多いので、賞味期限に注意しながら、塩分の少ないもの、できれば栄養価の高い全粒粉を使ったものを揃えておきましょう。

そしてアメリカの得意技といえばコーンフレークなどのシリアルやグラノーラがありますね。アメリカにはじめて来たとき、スーパーマーケットの棚にずらーりと並んだシリアルの種類の多さに驚いたものです。シンプルなシリアル製品にはもともと油脂が多く含まれていないですし、お菓子に比べたら砂糖の含有量も比較的少ないです。最近は全粒粉を使った製品も多くなりました。普段シリアルを食べない家でも数箱買っておくと良いかもしれませんね。

各種のトルティーヤ (tortilla chip) やタコスの皮 (taco shell) なんかも賞味期限がかなり長いです。Wrap というロールサンドイッチによく使われるソフトタイプのトルティーヤもかなり長い期間常温で保存できるようです。ただし、添加物がたっぷり入ったものが多いですけどね。

干しぶどう、ドライクランベリー、ドライマンゴー、バナナチップなどのドライフルーツやナッツ類、ナッツとドライフルーツをパックしたトレイルミックス (trail mix)、乾燥野菜も非常時の栄養補給に良さそうです。油で揚げていないフリーズドライのものを選びましょう。特に、古くなって酸化したり、カビが生えたナッツ類には発がん性がありますので注意が必要です。

菓子類は一般に油脂を多く含んでいますので、賞味期限に注意しましょう。エネルギー補給にはナッツやドライフルーツの入ったグラノラバー (granola bar) やエナジーバー(energy bar)、イチジクの果肉が入ったフィグバー (fig bar) なども良いでしょうね。でも一口かじっただけで歯が痛くなるような甘みの強いものもたくさんありますのでくれぐれもご注意を!あと、賞味期限が比較的長く、保存性の良いケーキ類としては、クリスマス時期にお店でよく見かけるイタリアのパネットーネ (panettone) やイギリスのクリスマスプディングなどがあります。

肉・魚介類の乾燥品としては、アメリカ土産の定番であるビーフジャーキー (beef jerky) やサーモンジャーキー (salmon jerky) などがあります。ただし、塩分量はかなり高いです。

以上、加熱したり、お湯を使わないで食べられるものという基準で選んでみました。ライフラインが復旧して、熱源やお湯が使えるようになれば、カップラーメン、カップスープ、インスタントラーメンなどの出番となりますね。

アメリカでもレンジで温めるレトルトパックご飯 (instant cooked rice) を見かけるようになりました。アメリカ在住者にはおなじみのカリフォルニア米ブランドのほか、Lundberg Family Farms のものやプリンのような容器に入った Minute 社の Ready to Serve rice などがあります。

では、お湯で戻して食べるインスタントライス (instant rice) はどうでしょうか?米を一度完全に炊飯した後に乾燥させたアルファ化米と言われるものです。ほとんどが長粒種米のようですが、玄米もありますね。

私も長粒種米のインスタントライスをちょっと試してみました。箱の説明書きに従って、米と同量の熱湯を入れ、蓋をして 5 分間そのまま放置。食べてみると、歯ごたえも残っているし、匂いもフツーの米の匂いですし、思ったほどマズくはないという印象です。ただ、この調理方法だとびしゃびしゃした感じになるので、熱湯を加えて完全に水がなくなるまで加熱する方が炊きたてご飯のようになります。長粒種米のパサパサ感が苦手な方でも、お茶漬け、雑炊、お粥にしてしまえばほとんど気にならないでしょう。また、インスタントライスを使ったリゾットやピラフなどの製品、またインスタントのパスタ製品もたくさんあります。

オート麦も非常食に適した食材です。インスタントオートミール (instant oatmeal) はお湯を入れるだけですし、ロールドオーツ (rolled oats) に水分を加えてオートミールを作っても 5 ~ 10 分ほどでできます。

また、不足しがちなビタミンやミネラルを補うために、普段飲んでいない方でもマルチビタミン剤を常備しておくことを是非お勧めします。

最後になりましたが、購入や保存の際に注意するポイントをいくつか挙げてみます。

● 非常時には、どんな食品でもあればラッキーですし、命をつなぐ糧となります。でも、前もって備えておく場合には免疫力を低下させず、カロリーやその他の栄養素を補給できる食品、つまり良質の原材料を使用し、食品添加物をあまり含まない食品を選びましょう。

● 食品を備蓄用に購入する場合は、必ず一度食べてみてこれなら大丈夫と思うものを買っておきましょう。特にアメリカの食品は糖分の量はもちろん、塩分量が非常に高いものがあるので注意が必要です。非常に甘いものや塩辛いものをを食べれば当然喉が渇きますので、非常時に一番貴重な水をより多く消費することになります。

● 乾燥食品は紙の箱に入っていることが多いので、壊れやすく、防水性も完全とは言えません。できればさらに金属製やプラスチックの容器などに入れておきましょう。

● 非常食は年間を通じて温度が低く、またアクセスしやすい場所に保存しましょう。

● 食品を保存している場所に缶切りやスプーンなどを置いておくことも大切です。手を消毒するためのジェルやウェットティッシュなども是非用意しましょう。さらに、食品や飲み物を取り分けるために空のペットボトルやタッパーなどを近くに置いておけば万全です。

今回、非常食という観点からアメリカのスーパーマーケットを見てみると、いろいろと新しい発見がありました。今まで野菜の缶詰なんていったい誰が使うんだろうとほとんど素通りしていたんですが、結構いろいろあるものなんですね。

なお、停電時のアドバイスや便利グッズなどについては、こちらの記事をご覧ください。

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